電力会社の工事の人が来て電力計をスマートメーターに交換ました。
スマートメーターの重要な役目も工事の最後に教えてもらいましたのでお楽しみに!
電力計の交換なので当然工事の間は停電するのかと思っていましたが停電することなく電力計をスマートメーターに交換するというのでその方法を見学させてもらいました。
スマートメーターは家庭で使った電気の使用量などのデータを通信回線で電力会社に送る機能がついた電力計のことです。
今まで検針員の人が各家庭を回って数値をメモしていたのがスマートメーターになると不要になります。
あと太陽光発電を設置している場合、売電用の電力計が不要になってスマートメーター1台になります。
写真の左が電気を使った量を計る電力計で右は太陽光発電で発電して電気を売った量を計る電力計です。
なぜ同じ電力計が2つもいるのかというとこの形の電力計はマイナス電流を計測できないからだそうです。
太陽光発電で電気が余ると余った電気は電線を逆に流れるのですがそのマイナスの電気量を計測するために
2台の電力計が設置されているそうです。
電気を買っているときは左の電力計が計測していて売っているときは右の電力計が計測していたんですね。
電気を使っている量と発電している量が同じときはどちらの電力計も動かないそうです。
これは知らなかったですね。
両方のカバーを外します。
電信柱から来ている左の電力計の左3本と家の分電盤へつながっている右の電力計の左3本の線を専用の短絡コネクターで接続して電気を流れるようにします。
3本の線がしっかり電気を流しているかテスターで確認してから左の電力計を外します。
専用の短絡線は電線の皮膜にねじ込むようにして穴を開けて電気を接続するようになっています。
なるほど~家の電気を停電させずに交換する方法はコレだったんですね。
考えてみれば簡単なことですが感電しないように作業できるように良く考えてありますね。
新しいスマートメーターを左のケースに取付けて配線を接続します。
売電用の電力計を取り外します。
右のケースにスマートメーターからの配線(右の3本)を家の配電盤への配線(左の3本)に接続する黒いターミナルを設置して配線をそれぞれ接続します。
このターミナルは配線を途中で接続するためだけの役目だそうです。
新規設置の場合はスマートメーターの右3本に配電盤への3本をつなげばよいそうです。
工事の間、電気を短絡させていたコネクターを外したところです。
配線の皮膜に丸い穴が開いていますね。
この穴で電気をつなげていたんですね。
穴の上にに自己融着テープを巻きます。
この自己融着テープは引っ張って巻きつけると熱を出して配線の皮膜と融着して一体化するそうです。
普通のビニールテープに見えますが固まれば剥がれないそうです。
これで電力計をスマートメータに交換する工事は終わりです。
カバーを戻して取付けネジの上に封印をつけて完成です。
このあとスマートメーターをネットにつないて電力会社に登録していました。
今回は携帯電話のネット回線を使って接続しているそうですが近くに電力会社が専用アンテナが設置されればそちらにつなぐためにまた専用のスマートメーターに交換するそうです。
その際は配線はそのままでスマートメーターの上の部分だけを交換するだけで済むということでした。
工事が完了すると工事の人がスマートメーターの重要な役割について教えてくれました。
検針員が不要になることで人件費の節約になることもありますが、それ以上に電力の使用量がリアルタイムでわかることで発電所の発電量を自動でコントロールすることが重要な役目だそうです。
スマートメーターによって電気の需要量に合わせて発電所の発電量を自動コントロールすることで発電に使う燃料の節約できることが一番の目的だったんですね。
最後にどうして近所を含めて地域一帯を一斉にスマートメーターに交換しないのか聞いたところ「電力計は最初に設置してから10年間使わないと交換出来ない決まりになっているので10年使った家から順番に交換している」ということでした。
それも節約ですね。